ANYCOLOR(5032)はVtuberグループ「にじさんじ」を運営するVtuberビジネスの会社です。
専属VtuberによるYoutubeでのライブ配信やテレビ出演、イベント開催などタレント事業のバーチャル版として幅広く活躍しています。

このページでは、企業価値を確認したうえで5年後の目標株価がいくらになるのかを分析していきます。
現在株価 | 5,250円 |
5年後目標株価 | 12,486円 |
購入希望株価 | 6,185円 |
更新日 | 2023/03/21 |
3年売上高成長率 | 11.0% |
5年売上高成長率 | |
財務安全性 | |
CF安定性 |
3C分析
Customer 市場・顧客
- 根強いファン
- メタバース拡大により活躍する場が増えている
- テレビ出演など一般層にも認知されてきた
Competitor 競合
- ホロライブ、ぶいすぽ等のVtuber事務所
- 芸能人の3Dアバター化
- ゲーム実況者などのストリーマー
- ウタのようなアニメキャラ
Company 自社
- コラボによるネットワーク効果
- 業界のリーディングカンパニー
- NIJISANJI ENの成長
SWOT分析
Strength 強み
- Vtuber同士のネットワーク効果
- ファン獲得による高い利益率
- NIJISANJI ENによる海外進出
- IP保持により独立される可能性がない
Weakness 弱み
- プラットフォーム依存
- NIJISANJI ENの伸び
- 人気ライバーの引退
Opportunity 機会
- Vtube市場の拡大
- 活躍の場の拡大
Threat 脅威
- 有名人のVtube参入
- 新たな人気Vtuber・人気事務所の登場
Goodシナリオ
- 年15%の成長を継続
- Vtube市場の拡大
- 一般層へのVtuber認知(露出の拡大)
- NIJISANJI ENの成功
ゴール
目標株価での売却
Badシナリオ
- 成長の鈍化
- ライバル企業の登場
- 不祥事の増加
- 市場規模の縮小
ゴール
株価上昇が見込めなくなったら売却
目次
エニーカラーを業績・財務の面から分析
ANYCOLOR(5032)を業績・財務面から分析し、今後の成長性や財務健全性から投資しても問題ない企業かを確認します。
成長企業か?


※引用:マネックス証券
Point
- IPO以降、順調に右肩上がり
- 営業利益も順調に増加
- 比較的新しい事業なためどこまで伸びていくのかは要注意
- 市場規模が今後どれだけ拡大するかもポイント
直近のセグメント別の売り上げは?


※引用:マネックス証券
Point
- 約半分がコマース事業となっている
- 各ライバーがファンを獲得することでグッズ売上のさらなる拡大が見込める
- NIJISANJI ENの伸び
- 海外でもVtuberの浸透が進んできている
- 海外市場が拡大すればさらなるファン獲得につながる
営業利益率はどうか?


※引用:マネックス証券
Point
- 利益率は30%超え
- なんで?
- 営業利益率は年々増加
- なんで?
- ROE・ROAともにかなり高い水準
- なんで?
キャッシュフローは安定しているか?


※引用:マネックス証券
Point
- 右肩上がりで現金が増えている
- 営業CFも黒字化し、FCFもプラスに転換
財務状況は安全か?


※引用:マネックス証券
Point
- 自己資本比率は67.5%
- 現金を多く保有している


※引用:マネックス証券
Point
- 純有利子負債がマイナス
エニーカラーを事業・経営の面から分析
エニーカラーの事業・経営の面からみていきます。
競合他社と比較してどうか?
競合比較
- UUUM:Youtuberの総合プロデュースを行う会社
- エイベックス:AAAや浜崎あゆみなどの音楽アーティストをプロデュースする会社


※引用:マネックス証券
Point
- ROE・ROA・ROICがずば抜けている
- 推し活によるグッズ販売利益が大きいと予想
- 販管費が少なく、利益率が高い
- Youtube配信がメインとなるため、テレビ広告などをを使っていない
- コラボ配信等のネットワーク効果が絶大
- 原価率が高い
- イラスト制作、3Dモデル化、動画制作にコストがかかる
- ただ売り上げと原価が比例するものではなく、原価に対して売り上げが伸びればその分減価率は下がる可能性がある
SWOT分析で情報を整理
SWOT分析を用いて情報を整理しました。
この会社の強み
- Vtuberという新規市場のリーディングカンパニーとなっている
- 葛葉、叶を筆頭に総再生回数や登録者数のランキング上位に”にじさんじメンバー”が多くランクインする
- ゲームの大会やイベントでもよく目にする
- コラボによるネットワーク効果
- 1人を知るとコラボ配信を通じて、他のメンバーのことも知る機会が増える
- ユニット活動で
- Vtuberのモデルの著作権を会社で保有しているため、独立されることがない
- 日本のヲタク文化と高い親和性がある
この会社の弱み
- プラットフォーム依存
- 多くのライバーがYoutubeのライブ配信で収益を得ている
- ストリーミング事業は売上の約20%を占める重要な分野
- Youtube広告単価の改悪などは大きなダメージになる
- NIJISANJI ENの伸び悩み
- 規制や政治的不安等により海外ライバーが活動できなくなる可能性がある
- 人気ライバーの引退
- 人気TOP20のライバーで売上の約50%を支えている状態
- 人気ライバーが引退することで少なからず損失を被る
この会社の機会
- Vtube市場の拡大
- 2017年が元年と言われる若い市場なため今後も市場全体の伸びが期待できる
- 活躍の場が拡大
- IPビジネスによる各種企業のプロモーション(最近だとJリーグとコラボ)
- テレビ出演や各種イベントへの出演(オフラインのゲーム大会など)
- 今後メタバース市場が伸びればそことの親和性も高いと考えられる
この会社の脅威
- 著名人・有名人のVtube参入
- Youtubeが芸能人参入によりYoutuberが伸び悩んだようにVtubeにもその流れが来る可能性がある
- 他の人気Vtuberや事務所の誕生
- 登録者数や再生回数で上位に食い込む他Vtuberが登場することでファンが流出する可能性がある
- 箱推しと言われるように事務所自体にファンがつくが、別の人気事務所登場により鞍替えの可能性がある
5年後の将来像・目標株価を予測
これまで見てきた情報をもとにエニーカラーが5年後どのような姿になっているかを予想していきます。
エニーカラーの5年後の目標株価は?
ANYCOLORの株価が今後どれくらいになるのかを予想してみたいと思います。
目標株価は以下の前提・計算式のもと算出しています。
前提条件
成長率 | 年15% |
発行済株式 | 30,831,485株 |
下限PER | 18倍 |
目標PER | 30倍 |
上限PER | 50倍 |
計算式
- 目標株価
-
= EPS × PER
- EPS
-
= 純利益 ÷ 発行済株式数
スクロールできます
予想純利益 | 下限PER株価 | 目標PER株価 | 上限PER株価 | |
---|---|---|---|---|
1年目 | 6,380,000,000 | 3,725 | 6,208 | 11,381 |
2年目 | 7,337,000,000 | 4,283 | 7,139 | 13,088 |
3年目 | 8,437,550,000 | 4,926 | 8,210 | 15,052 |
4年目 | 9,703,182,500 | 5,665 | 9,442 | 17,309 |
5年目 | 11,158,659,875 | 6,515 | 10,858 | 19,906 |
6年目 | 12,832,458,856 | 7,492 | 12,486 | 22,892 |
まとめ|エニーカラーのシナリオを考える
集めた情報をもとにエニーカラーが将来どうなっていくのかを考えます。
Goodシナリオ
- 年15%の成長を継続
- Vtube市場の拡大
- 一般層へのVtuber認知(露出の拡大)
- NIJISANJI ENの成功
ゴール
目標株価での売却
Badシナリオ
- 成長の鈍化
- ライバル企業の登場
- 炎上や不祥事の増加
- 市場規模の縮小
ゴール
株価上昇が見込めなくなったら売却
以上、エニーカラーの企業分析でした。
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